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鼠径部ヘルニアとは、おなかの壁(腹壁)の一部が弱くなり、おなかの中の臓器が外へ出ようとして。鼠径部がふくらんでくる病気です。ふくらむと違和感や痛みを感じます。
普通は横になるとふくらみは消失します。まれに出てきた腸の血行が悪くなりはれると、強い痛みが生じてふくらみが引っ込まない場合があります(嵌頓ヘルニア)。
この場合は緊急に手術をしないと、腸がくさり、命にもかかわる事態となります。こういうことがあるため、鼠径部ヘルニアはあらかじめ治しておいた方が望ましいとされています。
鼠径部ヘルニアは手術をしないと治りません。
手術方法としては大きく分けて、鼠径部切開法と腹腔鏡的修復術があります。
鼠径部切開法とは鼠径部を4〜5p切開して行う手術です。鼠径部切開法には、弱い部分を縫って補強する組織縫合法と、弱い部分に人工の布をあてるメッシュ法があります。
2015年に福井県済生会病院より報告された鼠径部ヘルニアに対して手術を受けた1,710人の患者様の検討では、20年間の経過観察で再発率に関し組織縫合法とメッシュ法の間で統計的学有意差は認められませんでした。
腹腔鏡的修復術とはおなかの中にカメラを入れて、おなかの中より操作を行って弱い部分に人工の布をあててくる手術です。
各術式にはそれぞれ長所、短所がありますので、それらを表にまとめてみました。
手術を受けられる方はご参考にしてください。